しそブログ

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愛車遍歴 バイク編 その5 ヤマハ YZF-R6 

ヤマハ600CCスーパースポーツバイク 

YZF-R6、初代の初期型5EBである。

GPZ900R以降の大型バイクだった。

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一度はスーパースポーツ(以降SS)に乗ってみたいなと思っていた。

それなら一番尖ったマシンに乗ろう!ということでSSの中でも定評のあるR6を選んだ。

 

初期型にしたのはただ単純に安かったから、車体で45万だったかな。GPZより安い。

でもモノ的に状態はとてもよく当たりだったと思う。社外マフラーも付いてたし。

なぜかキャリアも付いていた。一度も使うことはなかったな。

 

ただ先に言っておくがSSはサーキットに行かないのであれば絶対必要ない。

辛いだけだ。てかほんとに辛いだけ。高速ツーリングでも絶対必要ない。

なぜなのか体験を交えて説明していきたい。

 

 

これからSSに乗ってみたいと思っている方に少しでも参考になればと思う。

 

スペックはちょっとググれば分かるが軽く触れておこう。

 

600CCで120馬力、レッドゾーンは16000回転近くまでまわるキチガイパワーである。

 

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車だとリッターあたり100馬力!9000回転まで回る!とかおおすげー!ってレベルだけどそれらなんて真っ青な数字だ。なんたってリッターあたり200馬力だ。

 

軽量だからできる術なんだろう。

 

車は誰でも乗るけどバイクは趣味で乗る層が多いからこういう尖ったバイクが普通に市販されるのだと思う。

 

ただこのR6に限らないけどSSはほんとに市販していいものだろうかと思うぐらいの乗り物だ。

 

当たり前だけど乗り心地はめちゃくちゃ硬い。

 

リアサスのプリロード調整を最弱にしても街乗りは辛い。

 

前傾姿勢もすごい前傾姿勢だけどよく見たらそれでもスペーサーで上げてあったから驚きである。

 

リアサス緩めればいいという問題でも無くフロントフォークももちろん硬いしフレームもサーキットをハイスピードで走るのに耐えうるものだからガチガチである。

 

そんなわけで街乗り以前に峠などで走っててもガチガチすぎて曲がらない。

 

想定されているスピードに達しないので硬すぎて荷重を前に乗せれないのだ。下手くそってのも有るだろうけど。

 

車もバイクも前輪に荷重を載せないとアンダーステアになってだんだん膨らんで行ってしまう現象が起きるが、常にコレだった。

 

ロードスターも最初から社外車高調付いていてしかも結構固く、最初はうまく荷重を載せることが出来なくうまく曲がれなかった。

 

そのうちうまく乗れるようになった頃車高調がヘタって更に硬いバネのものに交換したという経緯がある。

 

うまく荷重さえ掛けれるようになれば更に速いコーナリングが可能になるというわけだ。ある程度スピードが出ている必要性も有る。

 

ただ街乗りだと乗り心地が悪いだけで正直利点は少ない。趣味の領域である。

 

せめてハンドルのスペーサーを抜けば前輪に荷重かかりやすくなってマシになったかもしれない。今更だが。

 

 

あとエンジンの特性も非常に尖った特性を持っていた。

 

600CCのバイクで120馬力なんて確かにスペックだけ見たらものすごい数値なんだけどそのパワーを絞り出すためには高回転型にせざるを得ない。

 

するとどうなるか・・・、低回転領域では全然パワーが出ないのだ。

 

法定速度は60キロだがその範囲で乗ってるとただの重たいホーネットである。

 

いやパワーバンドに乗らないからホーネット以下かもしれない。

 

だから法定速度内で走っているとものすごくタルいバイクになってしまうのだ。

 

つまり全然楽しくない。

 

ただ8000回転を超えたあたりからだんだんとものすごいパワーが出てくる。

 

そして12000~13000回転に載せるとものすごい加速を伴ってミサイルのように飛んでいく。

ワープをしているのかと思うぐらいの加速でこの感覚は車では絶対味わえない加速感だと思う。

その領域まで回せば楽しい、ただ怖い。

 

公道でそんなに回すってことはもう一発免停になるスピードが出ている。車がちょっと車線変更でもしてこようものならば即死だ。

 

公道でSSを楽しく乗ろうものならいつか必ず死ぬ。そう思った。

 

バイクでサーキットに通うとなると革ツナギやらなんやらで色々とハードルが高く、そこまではできないなと思っていた。

 

そんなわけで半年ほどで手放すことにした。命には変えられない。

 

R6はサーキットだけに使用するとなれば最高のバイクである。

 

ただそれ以外に使おうとすると持て余し、辛いだけのバイクになる。

 

SSが中古車市場で綺麗な物が沢山出回っているのはそういうことなのだろう。

 

SSは総じてデザインが尖ってカッコよく、今でも憧れるバイクは何台もある。

 

DUCATI1098とかKTMのRC8R、スズキGSXR750とか今でも好きで買って乗ってみたいなと思うことがまだある。

 

ただまたそれを買ったとしても同じ失敗を繰り返すだけなのかなと思う。

 

SSはスペックなどの数値が良いから人気だけど、実際乗りやすい程々で軽いフルカウルバイクがもっと出てほしいなと思う。

 

ただ数字でアピールできないから商業的に厳しいのかなと。

 

今は車もバイクもないけど次は身の丈に合ったバイクを選びたい。

 

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