愛車遍歴 バイク編 その3 スズキ TS125R
スズキオフロードバイクTS125Rである。
このバイクの前身であるTSはハスラーの相性で親しまれ、仮面ライダーのバイクにもなった。今ではハスラーと言うとスズキの軽SUVであるがもともとはバイクの名前であった。
自身が初めて買ったオフロードバイクであり、初めての2STバイクであった。
このバイクに出会い、思い出、別れを語っていきたい。
GPZを乗って2ヶ月程度だったと思う。
GPZはいいバイクだが気軽に近所に乗るにはちょっと重さもあるし、どっこいしょって感じでしんどい部分があった。
そうだ原付きオフロードでも買えば便利なんじゃないかと思い立ち、じゃあCRM80あたりでも買うか!と思い立った。
ホンダフラグが立ったのだ!!このまま初のホンダルートに向かうと思っていた。
早速レッドバロンに言って2st原付きオフ欲しい、CRM80探してくれ!!
するとレッドバロンの店長はこう言った。
「◯君は背が高いから小さいCRMよりフルサイズに近いオフロードのほうがいいんじゃない?」
なるほど…納得してしまった。
原付きオフロードでフルサイズに近いのはスズキTS125RとカワサキのKDX125があると教えてもらい、候補を幾つか出してもらった。
そうして後日TS125Rに決めた。理由はもらった候補で一番安かったからだ。ただそれだけである。15万ぐらいだったかなと思う。KDXは20万超えてたしね。
しばらくして納車されたそれは紛れもなく青いバッタ。そして安っぽい、のではなく安いスズキクオリティ。
まぁKDX選んでいたら正真正銘のバッタで安っぽいというのは同じだっただろう。カワサキだし・・・。
乗った感じは2stだけあって弾けるような加速!100キロちょいに22馬力と十分すぎるパワーが有った。2st特有の高音が気分を高めてくれる。
セローより確実にパワー合った。ただその分高回転でパワーバンドも狭くピーキーである。
だがこいつは面白い!!狭いピーキーなパワーバンドをキープして走るのがこんなに爽快だとは!
2stはパワー合って軽くて楽しいと聞いていたがこれほどとは・・・。
納車された頃はオンロード向けのタイヤが装備されていた為近所を走りまくった。
会社の仲良かった同期もバイクが好きで一緒に近場に走りに行ったり。
そのバイク原付きなのにめちゃくちゃ速くね?って言われてドヤァしたり。
そしてしばらくしてオフロードタイヤに履き替えて隣の市の山に突撃するようになった。
こんなところを走ってみたり・・・。
わかりにくいけど地面がえぐれている上に結構な坂道になっている。
ダートをぶっ飛ばして走ってテールスライドさせようと思ったらズッコケて腿を強打してパンツを破いてしまったりと。
そんなかんやで初めてのオフロードバイクを楽しんでいた。
現在のオフロードバイク信仰はこのバイクから始まったと言える。
ここでTS125Rの欠点というか弱点も話していこうと思う。
先に話したがやはり安っぽい。というか安いのだから仕方がない。
昔のバイクは特にひどい。まあ原付きだし?
比較的マイナーなバイクであったためアフターパーツが殆ど無い。
フロントスプロケぐらいは交換したかったのだが、適合パーツを買ったはずなのに厚みが違って取り付けできない。どういうことやねん。
あとオフロードバイクの宿命でもあるのだがタンクの容量が小さい。
これは形状的には仕方がない。10リッターも入らないから近場しか移動できない。
2st車両の宿命とも言えるのだが燃費がものすごく悪い。普通に走ってリッター8~9キロぐらいだったと思う。更にぶん回して乗るものだから輪をかけてひどかった。
タンク容量が少ないから尚の事きつく5、60キロ程度走ったら給油してたと思う。
タンク形状的にも片側に寄り易いのですぐガス欠症状になったためキャブ詰まってるんじゃないのかとレッドバロンに持ち込んだこともあった。
しばらく近場の山に通っていたけどそこしか行くところがない上に、その頃仕事を辞めてフリーターしていた。
そんな身分で車にバイク二台持ちなんて金銭的にも家族の目的にも厳しかったので手放してしまった。1年半も乗ってたかな?
ヤフオクで10万で浜松からやってきたおっさんに引き取ってもらった。
引き取りに来てもらった日はクリスマスイブの寒いときだったと覚えている。
取引後大変調子よく安心して帰れましたとコメントを頂いて嬉しかった。
今思えばナンバー切って置いておいても良かったのかなと思った。原付きだからファミバイ特約で再加入も楽だし維持費もしれてるしね。
今ならナンバーなしで軽量な車体を生かしてトランポに乗せてエンデューロに使いたいなぁ。今の乗ってるバイクより向いてそうだし。ただパーツは無いけどね・・・。
短い間の付き合いだったけど今の原点となるバイクでも合ったし乗ってよかったと思う。
またいつの日か君のようなバイクに出会えるといいな。