しそブログ

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愛車遍歴 車編その1 アルファロメオ145

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 人生で初めて買った車が何故かアルファロメオ145 クアドリフォリオであった。
何故この車を選んだのか正直良くわからない。なんとなくだった。

 

最初は国産でR32GTS-tとかで探してて外車とかどうやろゴルフ3GTIとか手頃だなーアルファロメオかこんなのもあるんだなコレでいいや的な。

 

当時大学二年生の頃6年落ちで60万ぐらいで買ったと思う。さすがイタ車中古は安い。

ゴルフ3GTIが9年落ち90万ぐらいだったと思うから破格である。アルファロメオでは珍しくブラックカラーであった。

当時の写真は残念ながら残っていなかったがトップに貼った拾い物画像を載せておいた。

 

 車をオークションで探してきてもらって現車を始めてみたときは正直な感想うわ変な車!だった。

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早速乗り込んでみると内装の雰囲気は当時の車の中でもなかなかかっこよかった。少なくともゴルフ3よりは断然良かった。

 

 シートもレカロ並とは行かないけども肉厚でなかなか座り心地が良い。だけど着座位置が異様に高い。運転席のドア側にレバーがあるからコレで下げれるんだろうと思ったらそれ以上下げれないどころか更に上にあげれた・・・。この状態だと身長178cmの自分でもアクセルに足が殆ど届かない。どんな巨人を想定してるんだ?意味がわからない。しかもレバーが取れた。これがイタ車である。

 

一番下げた状態でも1速にギアを入れようとするとちょっと遠くて入れづらい。これは右ハンドルにした弊害らしい。

 

 3ドアだから乗り降りはしにくいけども一応大人がしっかり座れるスペースがあるから結構実用的、シート倒してハッチから物も結構載せれた。

 

 ただハッチを閉めたら左のテールランプが取れた。どうやら接着剤で止めてあるだけのようだ。意味がわからない・・・普通ビス止め何じゃないの?国産ではありえないクオリティ。とりあえずガムテープで止めて後で強力な両面テープでくっつけておいた。

当時写真を撮った覚えがあるけど見つからなくて残念。

 

 更に言うとステアリングのロックトゥロックが2回転しか無い、ガチで二回転。つまり左右に1回転づつしか回らない。

国産のガチスポーツカーでもなかなか無い。さぞかしステアリングギア比がかなりクイックなんだろうと思うだろう。そうじゃないただ単に2回転しかステアリングが回らないだけだ。

 つまりめちゃくちゃ最小回転半径が大きかった。狭い駐車場とかだと大型車並に切り返さないと出られない。傍から見ると運転がものすごく下手くそに見えるだろう。ものすごく手間だった。意味がわからない・・・。

 

 散々ネガな事書いたけどエンジンは素晴らしかった。タイプRとまでは行かないけどそこそこ吹け上がりが軽いエンジンに低速から力があってワクワクさせるようなエンジンサウンド。ずっと踏んでいたくなるフィーリングでこれぞアルファロメオって感じ。ツインスパークとか1気筒に付き2つもプラグがつく面倒くさい仕様ではあるが・・・。

 

 足回りはちょっと柔らかくて下りでペースを上げて走ると腰砕け感があって頼りない感じ。ただ6万キロぐらい走ってたからアブソーバーがへたってたかもしれないし車高調を変えればかなり楽しめそう。

 

 ボンネットを開けたときのエンジンルームも非常に見栄えがよくて覚えている。エンジンヘッドにAlfa Romeoと刻印が合ってエキマニはピカピカに輝いていた。非常に美しい。国産ではありえない、さすがアルファロメオというべきエンジンルームであった。

 

 そんなこんなでそこそこ楽しんで乗っていたが、大体二年二万キロ程度乗って就職の際、就職先がカーディーラーだったため手放してしまった。

 手放す際車内を清掃してハッチを閉めたら右側のテールランプも取れた。もう何も言うまい。

 

 アホみたいな小トラブルは合ったけど致命的な故障もなくまずまず走ってくれたから細かいこと気にしない人であればいい選択肢なのかもしれない。降りる際二度とアルファロメオなんて買わんだろうなぁと思ったけど状態のいい147とか156のMTがあればまた乗ってみるのも良いのかもね。

 

 たまに見るけど特にV6エンジン2.5リッターの155とか156のエンジンサウンドはめちゃくちゃ好き。

 

 当時は車を弄るなんて考えは全く無かったから、今だったらもうちょい自分でネガなところ潰して自分好みにして整備して乗れるかなー。

 

 やるとしたらまずシートとステアリングを交換して変なポジションを適正化する。次に車高調を交換して足回りを固める。それでそこそこのハイグリップタイヤに交換する程度でかなり楽しい車になるだろう。

 

 現行のアルファロメオは食指が動かないが、お手頃に買えるこの辺の時代のアルファロメオ、オススメです!?

 

 追記

 

 ちょうどこのアルファロメオ145に乗っているときの車検の代車が上に挙げたゴルフ3GTIだった。排気量同じ2000CCでホットハッチという似たコンセプトだから比較してみようと思う。

 まずゴルフ3に乗ってみた印象はギアの入りがものすごく良い。カチッカチッとはいって非常に気持ちがいい。145はちょっとぐにゃぐにゃしたフィーリングでどこにギアが入っているのか分かりづらい感触が合った。思い出補正もあるかもしれないが今まで乗った車で一番いいかもしれない。

 あと走り出したときの足回りの安定性が段違い。足回りのセッティングの差なのかフニャフニャしなくてドイツ車らしい硬めの設定。シートも純正でレカロだからなおさらそう思うのだろう。

 ただエンジンの楽しさはアルファロメオのほうが断然上だった。常にエンジン回して乗りたくなるようなフィーリングだったのを覚えている。ゴルフ3GTIもホットハッチの代名詞的存在だったが145のエンジンに比べるとだいぶおとなしいフィーリングに感じる。

 内装のレベル自体は大差ないがデザインはアルファロメオの圧勝だった。ゴルフは地味の一言に尽きる。このあたりはお国柄がよく表れているなと感じた。

 製品の安定感という点では日本産に勝るものは無いと思う。特にトヨタ車の安定感はすごい。壊れない燃費いい質感良い、非の打ち所がない。

 ただこのようなマニアックな外車に乗っていると日本の車では感じることのない非日常感を感じることが出来る。車の中に居ながら海外の文化を全身で感じることが出来る。そういった面でもアルファロメオを乗ることが出来たのは非常にいい経験になった。